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/ o3の“あとは読んでのお楽しみ”(ナビゲーター高階&司田) |
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◆2024年11月のテキストは…
o3流の秋の味覚パーティーを開催!
読む飯テロとでも呼ぶべき、とびっきりのラインナップでお届けします。
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一品目に、代表作『二十四の瞳』が有名な壷井栄。
《メバル、チヌ、タナゴなど二つか三つ切りにした季節の小魚を、両手を廻したほどの大皿に山盛りしてある。もちろん野菜と一しょにぽん酢でたべる。身のはぜかえるほど新しい魚はいくら食べても飽きず、》
肩の力の抜けたエッセイで『瀬戸内の小魚たち』の美味しさを堪能していただきます。
二品目は、文豪・森鷗外の短編『牛鍋』より、冒頭の緊迫感あふれる場面。
《鍋はぐつぐつ煮える。牛肉の紅は男のすばしこい箸でかえされる。白くなった方が上になる。斜に薄く切られた、ざくと云う名の葱は、白い処が段々に黄いろくなって、褐色の汁の中へ沈む》
手際のいい描写で、香りたつ鍋を覗き込んでいるような気分になります。
そして〆に、マンガ『美味しんぼ』の海原雄山のモデルとされる
北大路魯山人による『海苔の茶漬け』。
《これから私が話そうとするのは、もっと手軽なのりの茶漬けである。それは、いいのりをうまく焼いたものか、焼きのりのうんと上等のを、熱い御飯の上に揉みかけ、その上に醤油をたらし、適当にわさびを入れて、茶を注げばよろしい》
「よろしい」!(笑)手軽なはずのお茶漬けが真剣勝負みたいになるのが愉快です。
一筋ではいかない作家たちによる、美食三昧。
読み、語り、舌も腹も大満足のひと時をぜひご一緒しましょう!
◎テキストをのぞいてみたい方はコチラ↓から
あと読むテキスト(秋の美食).pdf(このテキストをみんなで読みます♪)
(※ご予約いただいた方には、このテキストの台本ver.をメールでお送りいたします。事前に印刷いただくと、参加時に便利です)
◎今回の催しでは、原作の一部分を抜粋してお届けします。
全文をお読みになりたい場合はコチラ↓からどうぞ。青空文庫に飛びます。
◆壺井栄『瀬戸内の小魚たち』
◆森鴎外『牛鍋』
◆北王子魯山人『海苔の茶漬け』
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「今だからこそ読みたい」テキストをstudio_o3がセレクトし、
参加いただくみなさんと一緒に、日本語を声に出して楽しむ
o3の“あとは読んでのお楽しみ”
◆定員・参加費・時間について
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定員:6名
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参加費:2,000円/人
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時間:90~120分間
※時間はその時の状況によって多少前後する場合があります。延長した場合も追加料金は発生しません。
これまでにご参加いただいた方から届いた体験の声です。
(※画像下部の●〇印をクリックすると次の画像に移動します)
◆過去開催時のテキストについては、下記よりご覧ください。
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2024年10月:津原泰水『約束』
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2024年9月:『果物屋の広告文』
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2024年7月:森下典子『日日是好日』
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2024年5月:紫式部『源氏物語』
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2024年3月:2周年special『黒蜥蜴』リバイバル
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2024年1月:『アイヌのはなし カムイのうた』
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2023年7月:小泉八雲『雪女』
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2023年6月:高階經啓『演技の極意』
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2023年5月:芥川龍之介『トロッコ』
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2023年4月:『不思議の国のアリス』
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2023年3月:1周年special
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2023年2月:テーマ『恋文』
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2023年1月:『枕草子』
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2022年12月:『年とったカシワの木のさいごの夢』
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2022年11月:『ブレーメンの音楽隊』
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2022年10月:『秋の美食』
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2022年9月:『竹取物語』
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2022年8月:宮沢賢治
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2022年7月:江戸川乱歩『黒蜥蜴』
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2022年6月:太宰治『ア、秋』
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2022年5月:テーマ“沖縄”
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2022年4月:竹久夢二『春』
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2022年3月:アンデルセン『わるい王さま』