◆2025年10月のテキストは…

 

「お星さん。南の青いお星さん。どうか私をあなたの所へつれてって下さい。やけて死んでもかまいません。」

 

宮沢賢治『よだかの星』

 
国語の教科書に採用されたこともある『よだかの星』。
読んだことがある方も多いのではないでしょうか？
 
今では誰もが知る有名な作品ですが、
発表は作者の没後、翌年だそうで、
つまり賢治はこの作品への読者の反応も、長く愛読されていることも知らないのです。
死後に光を放ち、今も輝き続けている。
それはまるで「よだかの星」そのもの…。
そう考えると不思議なような、果てしない心持ちがします。
 
秋の夜長。詩的な筆致で綴られる、
哀しくも美しい賢治ワールドにご一緒しませんか？